もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

日記①

2021年5月1日 

勝手に繋がるコンビニの雑魚Wi-Fiや、頑なに開こうとしないレジ袋。円滑な日々の邪魔をするものはこの世に溢れていて、反して味方をしてくれているもの(例えば定刻通りに発車する電車や、近付くと開く自動ドア)にいちいち思いを馳せるほどの暇はない。それどころか、16:37発車予定の電車の発車が、定刻通り過ぎるが故に乗り遅れた時(16:37:50発なら乗れたのに!)や、急いでいる時にほんの少し開くタイミングが遅く感じる自動ドアに時に小さな怒りさえ憶えている。文句多い?ええやつぶんな!

 

5月2日

昔から考えすぎだとよく言われてきた。"僕が考え過ぎ?ならあなたが考えなさ過ぎでしょ"、と思ってきたがどうやら僕は少し考えすぎるらしい。こういうことを語るとしばしば自己肯定感が低い人だとか自信がない人だとか周りに言われるのだけれども、どうもそういう感覚は自分の中で腑に落ちない。自分の中に肯定できる部分はもちろんある、ただそれと同時に「肯定していても大丈夫なのか?」と思えてくる。(良いように言えば思慮深くて、現実的。悪く言えば……言わないでおくか…。)百点なんかこの世のどこにもなくて、僕は仮に入学試験で満点が取れたとしても「問題が違うかったら落ちてたなぁ…あの単元が出たら落ちてた」と考えてしまう。それが何かに集中するときのモチベーションになるのだが。

 

5月3日

「言葉が人を作る」と初めて聞いたのは小学生の時分。人間は持ち合わせた言葉で感情や事物を区分し、認識する。じゃあ言葉が多ければ多いほど…どうやらそういうわけでも無さそうだ。同じ言葉を発していても人によって違うぞ、というのが最近のパラダイム。同じ言葉でも、言葉に深みや厚みの出る人。本やドラマの中でたくさん出会えます。

 

5月4日

大豆田とわ子と三人の元夫#4にこんなセリフがあった。以下引用。

  "じゃんけんで一番弱いのが何か知ってる?"

 グーチョキパーみんな一緒でしょ?

  "じゃんけんで一番弱いのはじゃんけんのルール

がわからない人。私にはルールがわからない

の。会社員もできない。要領が悪いっていって

バイトもクビになる。みんなが当たり前にでき

ていることができない。私から見たら全員山だ

よ、山、山、山、山。山に囲まれてるの。あなたは

違うでしょ。"

 

みんなが当たり前だと飲み込めることが飲み込めない。まあ"みんな"にとっては定刻通りの電車や自動ドアくらいのものなんだろうけど。

 

5月5日

生きづらいと感じる理由がようやく少し分かってきたような気がする。それはおそらくこの社会が"外向型人間"を理想としているから。リスクを冒せる人、素早い判断ができる人、集団を得意とする人を理想としている。どんな人とでも分け隔てなく素の自分でコミュニケーションを取れる人、「自分の存在を誇示する」ことを心地よく感じる人が理想とされている。逆に、内向的、つまりは生真面目や内気といった性格は劣っているものとして"この社会"ではみなされる。(研究者と聞くと、堅くて、社会から少し離れたところにいるように感じる)この社会でキャリアを高めるには、自信に満ちた姿勢でオフィスを闊歩し、自分を誇示し、売り込む必要がある。それができない人は使えない、結果を出さないとみなされる。

僕が常に何をやってもうまくいかないと感じているのはこれが原因だったのかもしれない。自分を誇示することがあまりにも苦手なので。いつも過小評価されているように感じるし、かと言って自分を大きくは見せられない。だからこうして文字にするしかないのだ。(過小というのは"実際よりも小さく"という意味で、決して本当は大きいのに小さく評価するという意味で用いてはない)

 

僕にはわからない、ダンスパーティーが。

僕にはわからない、どうして考えたことをそのまま口にするのか。

あなたにはわからない、どうして世間話ができないのか。

あなたにはわからない、"わからない"ということが。

僕たちにはわからない、何も。