もっとわすれる!

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恋愛

自分にとって金言だらけの文章ってのは一回目読んだ時にこれは二回目を読む、とほとほと心に決める。そういえばよかったななんて思いながら本棚から引っ張ってくるのではなく、これは今現在その意味ははっきりわからずとも後々の自分にとってかなりの意義を持つであろうから、必ずや読むと心に決める。そうやって意識的に二回目以降を読む。必然を手繰り寄せなければならない。そういう密やかな努力を信じなければ自分の中の何を信じられる?

僕に取ってのひとつは坂口安吾の『恋愛論

 

「知識は人を悪魔につなぐ糸」はまさに僕の思うところで、手に持った悪魔につながったリードが少ないやつほど身軽なのだ。ただ、「人間には『魂の孤独』という悪魔の国が口をひろげて待っている。強者ほど、大いなる悪魔を見、争わざるを得ないものだ。」という言葉を信じて、たくさんの悪魔を飼い慣らす他ないのだ。

 

「ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。」何かを直視するにはおそれを伴うことを全肯定してくれる。そもそも人は生きるためにおそれ、おそれるために生きているのだ。僕は思う。そう感じさせたいくつかの連関があるが、そういうのはメモを取っておくべきだな!西加奈子キョンキョンの対談に書いてあったのと、どっかにも書いてあったのに。忘れた。

「所詮人生がバカげたものなのだから、恋愛がバカげていても、恋愛のひけめになるところもない。」後から振り返りゃあの頃はスタミナがあったと回顧するような今を生きてる僕には気安く人生がバカげたものなんて口にはできないけど、安吾先生がそういうならそういう面も多分にあるんでしょう。恋愛というのは僕の経験上、全てを吹っ飛ばすパワーがある。その代わりに反動もそれなりである。が、マジで全てを吹っ飛ばす。かなしいかな一度ゼロまでいったパワーはまたリチャージできる。時間の経過は精神と肉体を欺かない。

 

f:id:takaabgata:20220512160350j:image↑にんげんがこいしてるときの顔

 

この人は演芸に恋してた

 

今思えば甲本ヒロトやYONCEに、Liam Gallagaherやオザケンに、志賀直哉萩原朔太郎に抱いていた/抱いているものは絶対的に恋だなあ

 

小泉今日子と西加奈子が語る 現代社会の問題に声を上げ、発信し続ける理由 | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-

P.S.思い出したー!!!岡崎京子「チワワちゃん」のあとがきにあったー!

「この短篇集を編んでみて、読みなおしたり描きたしたりしながら、あらためておもったことは、人はいろんなことがコワいんだな、ということです(人によってその種類や質はちがいますが)。そしてわたしは、自分がいろんなことにコワくなくなるように、これらのマンガを描いたような気がします。」