⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩ カーボベルデのW杯出場に際して

10/16

カーボベルデが初めてW杯出場を決めたというJ-WAVEの声、緑の岬とポルトガル語が示すその国と、一雨ごとに季節は移っていくという言葉。秋の空気が靴底から頭上の電線まで、層になって積み重なっているようなイメージでいつもの道をいく。気に食わないことが起こるとき、それは概して気に食わないことを受け入れる体制ができた心に起こるのであり、そういう心にはネガティブよりもポジティブな、心の引力が高いものに触れることが大事だと感じる。人をがさつに扱うこと、同じ方向を見るべき仲間に対して否定的な観測のみを伝えてくること、そういう事態に際し、なぜその人がそう振る舞うようになってしまったかを考えようとするこの試みの中に、なるべく静かで、モノクロームな空気が流れていますように。そうした行動の要因として今日考えて出した結論は、自分の置かれた状況に危険を察知した時に、実質的な行動で危険を打開する能力が無いあるいは乏しいために、危険を周知して周囲との連帯感を生み、その組織の中で自分の隠れ蓑を戦略的に探すということが、DNAに宿っているからなのかなと思った。淡々と与えられた仕事をやり、高い評価をゴールにせず(評価は概して出した結果とは別の要因との絡みで決まる)、見ている人は見ている、与えられたことに全力を尽くす、こういうことを繰り返すのだ。