もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

2021-01-01から1年間の記事一覧

親愛なる2021年へ

親愛なる2021年へ、友達と渋谷で餃子つつきながら、またある時は美容院の椅子に座ってされるがままにされながら、ほんでまた深夜は大阪へと走るバスに揺られながら、あんたのことを振り返ってました。親愛なるって言うたけど、もうあんたと過ごしたい一日な…

最近思わず涙したことと、二日にいっぺんは思い出す人たちのこと

今年は秋があったな! 先週のオードリーのオールナイトニッポンと昨夜のハライチのターンを聞いて、思わず涙が込み上げた。僕はラジオを聴いていて初めて泣いた。自転車を漕いでいたのに。 15年間M-1というフィルター越しに漫才と向き合ってきたハライチが、…

最近食べたものすごく美味しいパンと、最近読んだきゅーんとする本について

まずは最近食べたものすごく美味しいパンについて。 小田急線豪徳寺の駅で、名前も見ずに入ったパン屋さんの、かたーい生地のパン。中にはマーマレードのような、ていねいに煮詰められた柑橘系の果肉と、ほど良い甘さのホワイトチョコ。柑橘特有の果皮の苦み…

自意識へ、くたばれうるさいほざくなしゃしゃんなしね

自意識っていうなんやろな、ばけもん?が頭の中に、心の中なんかな、あるいは奥歯の中なんか、蓄膿が溜まるとこらへんに鎮座してるし、浮遊しとる。自意識が寝てる時はいつなんかを考えたら、「頭に流れてくる曲を聴いてる時」「それを家・チャリ・カラオケ…

M-1グランプリ2021を観て

M-1グランプリ2021が終わった。予選の動画が10月以降YouTubeやGYAO!にあがり、夏の終わり頃から生活の隙間にM-1が入り込む。たくさんの漫才を毎日毎日見て、笑って、新しい漫才や漫才師を発見できる喜びに溢れる2ヶ月半でした!また来年も楽しみです。(今年…

『サラバ!』を読んで

この文章を読んで、西加奈子さんの作品に触れる人がたとえ一人でも現れますように 西加奈子さんの『サラバ!』を読んだ。直木賞を受賞した作品だ。文庫になって間もない頃、(僕は高校二年生を生きていた)僕の母はその作品を読み、大いに感銘を受けていた。四…

そのときとこの瞬間

しあわせな時間がなんたるかいうのを考えて、行き着いたのは自意識の動流がぴたりと止まっている時間のこと。他人の生み出す価値をしあわせのものさしにしていると何もかもがなくなってしまうということ。影響をつよく受けすぎるから。心の赴くまま、悠々自…

エロいから悔しい

文をかくということはみんながダンスをおどったり、歌をうたったり、絵をかいたり、写真をとったり、スポーツをしたりするのと何がちがうんやろって考える。ぜんぶ同じに思える時と、ぜんぶ違うように思えるときがある。基本的にはいつも頭には情報が出たり…

日記⑩+⑥

10月9日 どうにもやり場のない孤独感だけがからだを突き動かす時がある。開演2分前の映画のチケットを買ってみたり、自転車を駅まで夢遊の心地で走らせホームに入って来た電車に乗ってみたりしている。 10月10日 ハンドドライヤーに溜まったほこり掃除のバイ…

日記⑩+⑤

10月6日 予約していた炊飯器のピーという無機質な電子音をアラームがわりに目を覚ました。カーテンを開いてから洗濯機を回した。それから歯を磨いた。数日前から水垢の気になっていた便所を掃除した。それが終わると同時にちょうど洗濯が終わり、洗濯物を干し…

日記⑩+④ (利便・快便、ご勘ベン)

9月15日 利便性が即豊かさでは無いし、自由は続か無い。新しい言葉は分断を、古い考えは軋轢を生むし、つまるところ好きなものでー 次々に新しいプロダクトなるものが生み出されるのにももはや疑問が立ち現れて来た。これ便利だろ?使った方がいいよ、あーそ…

日記⑩+③ ('マジさ'と'ひょうきんさ')

9月10日 最近親しい人と話していて気付いたのですが、僕は現状の自分に満足しづらい性分らしいであるらしいです。(部分的に)常に変わっていける、まだ改善できると考えてしまう。俗に言われるネガティブや自己否定とはまた違うと思うんですね。今の自分はあ…

日記⑩+②

9月8日 ここ3、4ヶ月の不甲斐なさときたら最低で、ひどい時には原宿の街のまん真ん中は駅東口、行き交う大勢の人々を横目に突如涙が流れてしまうこともあった。 それが今日、終わった。長い夜だった。長い長い暇(いとま)だった。ドライヤーで髪を乾かしな…

かっこいいんだもん

そういや最近'天然'って言葉、聞かなくなったな。一時期は'この人天然なんです〜'え?違うよ?'ほらこういうとこ〜'みたいな会話がそこら中にあった。天然な人は損をしていない。'天然'は良いけれど、いつまでもそのカバーに覆われて暮らしていくのはずるい…

日記⑩+①

8月24日 忙しくしている時、何も考えねえ!サイコー!今日は何もない。おつかれした。 8月25日 『俺の話は長い』ってドラマが好きだった。断っておくが決してタイトルに自分のことを言い当てられたからではない。生田斗真演じる主人公の満は喫茶店を経営して…

日記⑩

8月23日 昨夏受けた手術の経過を見てもらうためかかりつけの皮膚科へ。それから調剤薬局へ。「結構久しぶりですかね」の「久しぶり」のイントネーションに温もりがある。黄色の声色。テレビではお昼の番組が流れていて、老眼鏡をかけた60代と思しきおばさ…

日記⑨

8月21日 所狭しと並ぶ向こう側のビルやマンションを車窓に臨む。東も西も、日本の中だと大抵同じような色合いになる。白や茶色やベージュといった控えめなコンクリートの色に、山に映える緑とグレーの空。太陽を隠す雲は薄黄色に染まっている。そういう景色…

日記❷

7月15日 自信だけじゃどうにもならないことをこれ見よがしに見せつけてくるくせに、自信を持てというのはあれに似てる。 『はい、御社が第一希望です。』と似てる。 自信はありません!/御社は第二希望です!という人より、自信があります!/御社が第一希望…

日記⑧

8月19日 短すぎるネクタイや新しすぎるビルはかわいい。すぐほどける靴紐や流行歌を垂れ流す地下街もまた。ガラガラを引きずる、タイルを跨ぐたびに音が鳴る。誰かが咳払いをした。少し怒っているっぽいそれ。かわいい。みんな元赤子。だからかわいい。 8月2…

日記⑦

8月17日 実家に帰った。JR大阪駅から環状線外回りに乗ると見えてくる企業のキャラクターが24℃を示していた。「さっむ!」『さっむいな!そんな薄着で大丈夫?』「これ案外生地ごついねん、ほら」『ほんまやええな、乾きにくそやけど』「そやねん、脇の下な、…

日記❶

6月2日 自分の今、この瞬間に好きな物々をぐるっとまとめて名前をつけたくなるとき。長場雄や今泉力哉作品ポスターのタイトルのフォント等のゆったりしたものを色々繋げて関連性に名前をつけたいんだけれど、これなかなか難しい。 自分の好きなものがみんな…

見たもの・聴いたもの①

8月14日(土) ・アナザースカイ(佐久間宣行) 船長の昔住んでた寮に、現在リスナーの学生が住んでる激アツ展開と昔の佐久間さん藤井風すぎる ・AUN 真空ジェシカ、テレビへの不慣れも出つつ、大喜利が圧倒的に強かった。それに比べてテレビ慣れも大喜利も…

あちこちいたくて、ところどころくすぐったい

自分で自分の機嫌を損ね、自分で自分の機嫌を取り始めた辺りからだと思う。自分という人間の範囲〈レンジ〉が定まり始めたのは。まったく、人格者なんて言葉を作ったのはどこの誰なんだろうか。もし一目会えたら、顔色を伺い、嘘で塗り固めた"本音"で人格者…

日記⑥

6月28日 更新が長らく滞っていた。なんの取り止めもない日々を、かといって寝る直前にその日一日を後悔するわけでもない、そういう日々を送っていた。起きながらにして後悔するYouTubeの動画を貪るような夜更かしもせず、午後に目を覚ます日もほとんどない。…

図書館奇譚

小川洋子の文章を読むたびに感じる「わからない」という感覚。そのぼんやりとした感覚を少しでも明瞭にするため図書館へ赴き、小川洋子『妊娠カレンダー』について書かれた論文を探した。蔵書検索によると書庫にあるというので、カウンターで資料閲覧のため…

日記⑤

5月24日 中学2年の頃からライブハウスでライブを観るようになった。あの頃は邦ロックという言葉が生まれ、盛り始めたような時期で勢いがあった。次々に新進気鋭のバンドが現れてはライブハウスのキャパを増していき、14歳だった僕は大きなカルチャーの渦の真…

日記④

5月21日 下北沢に行った。しばらく行かないうちにどこか虚しさを感じる街になっていた。消費される音楽、ファッション。古着屋店員の知識や熱量が"アパレル店員"をファッションにするにしても些か脆く、もどかしくて淋しい気持ちになった。今、こういうの着…

日記③

5月17日 どうしようもなく気だるかった。15:30から昼寝を開始して、目が覚めると17:30になっていた。自分がどうしようもない、ダメ人間に思えてくる。生活を中断していた2時間を取り戻すかのようにそそくさと準備をして散歩に出た。足取りは地元の古本屋へ。…

日記②

5月6日 昨夕、橋本の映画館で一本映画を観た。『ミナリ』という、韓国からアメリカに移住した一家の物語。内容は概ね良かった。(韓国人に特有のように思える、哀しみ、憎しみ、怒りの矢印の強さと速度はいつも少しだけ後ずさりしたくなってしまう)韓国人の…

日記①

2021年5月1日 勝手に繋がるコンビニの雑魚Wi-Fiや、頑なに開こうとしないレジ袋。円滑な日々の邪魔をするものはこの世に溢れていて、反して味方をしてくれているもの(例えば定刻通りに発車する電車や、近付くと開く自動ドア)にいちいち思いを馳せるほどの…