もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

最近思わず涙したことと、二日にいっぺんは思い出す人たちのこと

今年は秋があったな!

 

f:id:takaabgata:20211224095047j:image

 

先週のオードリーのオールナイトニッポンと昨夜のハライチのターンを聞いて、思わず涙が込み上げた。僕はラジオを聴いていて初めて泣いた。自転車を漕いでいたのに。

 

15年間M-1というフィルター越しに漫才と向き合ってきたハライチが、自由に漫才を楽しむ場所へとステージを変える。岩井はスピッツの"グリーン"の歌詞になぞらえて「ときめきに溺れそう」だと語った。(岩井らしいアツさと照れ隠しだなーー)

放送をタイムフリーで聴いた後、歌詞を見ながらスピッツの"グリーン"を聴くと、漫才師の境遇にぴたりと重なるようなところがあって胸がいっぱいになった。

澤部はM-1に長く携わるスタッフさんから「15年間おつかれさま」と言われて泣きそうになり、そのあと入ったトイレの個室で読んだ妻からの言葉と、娘の「自慢のパパです」というような笑顔を見て死ぬほど泣いたらしい。

 

仲良しコンビが好きなのではない。仲良しコンビが人気なわけでもない。(と、僕は思う。)仲良しコンビと俗に言われるコンビは、お互いのお笑いに対する熱量が近しいのだ。お互いの熱量が近しいところでぶつかって火花を散らす。その熱情を肌で感じられるから。スカすのも粋。曝け出すところには人間味。どちらの方が良いというのは無い。(と、僕は思う。)

 

 

でも悩みの時代を経て 久しぶりの自由だ
ときめきに溺れそうなんだ 最速で
どこでも行くよ
君が望むのならば 全てを壊せる

(グリーン/スピッツ)

 

二日にいっぺんは思い出す人たちがいる。東京でかつて仲良くしていた二人の友達のこと。僕たち三人はしばしば誰かの家に集まって遊んだ。二人はそれぞれ男の子と女の子で、地元の中学が同じ、ずーっと前から顔見知りだった。僕は無遠慮にもその二人の間にするすると入っていった。僕たちは誕生日が四ヶ月おきに等間隔で離れていたから、それぞれの誕生日を三人でささやかに、そしてとにかくあたたかい気持ちで祝いあった。込み入った事情があってもう一年ほど会えていない。夏に女の子の方から「今東京にいる?」と急に電話があった。「いないけど」と僕が答えると「家に蝉が入ってきたから助けてほしかった」と。僕はその時、友達の運転する車に乗って神戸の三田へ友達のピアノの演奏会を聴きに行っていた。(村上春樹の『一人称単数』でそんな話なかったっけか?)

とても近くに住んでいるのはわかっている。家の場所も知っているし、自転車も知っている。(それが駐輪場にあったり無かったりすることも)だけれども連絡を取るわけにはいかない。(込み入った事情だ)インスタやTwitterやLINEが無くても、思い出せるような友達がいる。それはとても幸せなことだと、この澄んだ空が僕にそう思わせる。そんな二人のことを二日にいっぺんは思い出している。