もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

四万円のヘッドホン

 

この頃は詩もメロディも潔く身体をめぐってゆきます、すみずみまで。

 

ユーミンが10代の頃に世に放った楽曲の数々は胸打たれるものばかりです。

 

『中央フリーウェイ』には都心から八王子までの道中が描かれていて、ようやく八王子に住んでいたことを誇らしく思えたりするのです。

 

陽が沈みゆく海のさざ波に、五線譜をゆっくり浸からせるような情景を思い起こさせる、『海を見ていた午後』は、聴くと、誰もが同じ"遠い日"を共有しているように感じられます。

ソーダ水という響きも真新しくていいね。

 

詩を読むと時々、ドギマギすることがある。

ほら、ちょうどこんなふうに。

 

詩人の身体をめぐった詩やメロディの、色や粘度がぜんぶ分かってしまうような気がするのです。

 

琴線が弛んでいた時期もあったような気がするけれど、今はピンッと張っているような気がします。