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日記⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑨ One of Those Days

2月28日

久方ぶりの日記。朝、大雪のためバイト先へと向かうLion Bridgeが閉鎖。家のすぐそばの大通りにパトカーが真横向いて止めてあって、文字通り閉鎖!という感じがした。立っていた警察官に状況を聞いてすぐにシーバスに乗るためウォーターフロント駅へ向かう。前回の大雪はバス停で1時間待ってもバスは来ず結局シーバスを取ったから、今回はすぐさま動いた。功を奏した。

道中聞いたPodcastアメリカへと移住した日本人女性2人がやっている番組でメンタルヘルスに語っているのを聞いてふむふむとうなった。メンタルヘルスが芳しくないそれ即ち「大丈夫じゃない人」になる日本の生きづらさを感じるとともに、日本ですぐにオープンにする必要はなくとも、自分でしたいことはしようと思った。何せ気分は上がったり下がったり、生活に直結し過ぎている!

バイト先はがらんとしてやることもなく早上がり。「たか、早く上がりたい?」と聞かれて少し間を開けてから「んー、ちょっと?」と答えてしまうのは日本人だからなのかな。「うん、帰りたい!」でも良いはずなのに。仕事への意欲は最後まで見せ続けるべきなのかな、とか疲れた脳みそで考えた。逡巡のコンマ3秒に手を振って職場を後に。

帰宅後は田中宗一郎(タナソー)とみのミュージックの対談をYouTubeで。久しぶりにギターを弾きながら。タナソーの物言いには時々気に食わないところがあってそれはなんでだろうかと考えてみた。そして父親と議論した時の父親の議論のやり方に似ているからだと思った。抽象的で何やら大きなことを言ったり、反論のしようが無い(そこに言及するなら議論の意味もないよね、というような)ポイントを持ち出してくるからだと思った。そして、タナソーの話すターンが長い。話し合いたいというよりは語りたいが先行していて議論にならない。パターナリズムのような気概がちらついて、こちら側の主体性がフシギバナギガドレインよろしく吸い取られる気持ちになるのだ。「はあ…はあ…そうですか…」としか言えない点が多々ある。

「批評」をどう捉えるかに関しては、受け手の能動性を掻き立てるもの、という点で同意。(些か情感任せなところはあるにせよ。)みのの言う"断言"の重要性も合点。逃げ場を作りながら議論するのはトピックをじわじわ広げていくことにしかならないと思った。突き詰めるにはリスクを背負った断言と、それに対する批判を受け入れる器と、そこからさらに研究する姿勢とが必要になる。

それで、ギターを弾いたことと人が熱く話すのをみていてエネルギーに満ちてきた。今は図書館へと繰り出している。柴田聡子の"ぼちぼち銀河"を聴きながら。

図書館で本を読み、帰宅後豚キムチを作る。『最愛』を6話一気見でフィニッシュ。面白かった。ただ鑑賞後何かを考えさせられるといったことは全くない。

年始に立てた月二冊の読書記録がはや破られたことにより急ぎの読書を。芥川賞を取った藤野可織の「爪と目」を読む。この筆致は新しいな。縦横無尽な視点が色んなところに入り込む。ちょうどドラマを観ている時の視聴者のような、事件に対して登場人物よりも多くの情報を有している状況で、事件の真相を追う登場人物たちの奮闘を見ている感覚。"あなた"のそばにいる"わたし"が小説世界と僕を繋ぐサテライトの役割を果たしている。んだけど、にしてもあまりにも"わたし"には見えない部分が描写として"わたし"に見えすぎている。その不自然さがこの小説を非凡なものにしている。日常の細やかな音や仕草にも敏感な"わたし"。取り立てて言えば、爪を噛む音や乾いて充血した目。明日中に読み切る所存。

 

【見たもの・聴いたもの】

アメリカ在住の日本人女性2人のPodcast

第111話:メンタルヘルスについて考える会 - アメリカに渡ってみました(仮) | Podcast on Spotify

②タナソーvsみの

みの x 田中宗一郎【喧嘩対談】 - YouTube

③爪と目

爪と目 | 藤野 可織 |本 | 通販 | Amazon

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