もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

文字の宇宙 ~企業広告に触れて~

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街や電車、テレビや携帯を見るとき。私たちは常に広告に囲まれながら生きている。

 

"一生分の一歩を踏み出すあなたへ"

これはティファニーとゼクシィのコラボによって作られたショートフィルム"ティファニーブルー"の広告の最後に出てくるコピーだ。

 

その後の人生を二人で。これからの展開を二人で。そんな大きな決断はどんなものなんやろう?する前には誰にも分からないし、なんか怖気付いてしまう。そんな人の背中を優しくそっと押してくれるコピーだ。

一人で過ごしてきた日常や景色が、二人のものになるという美しさを感じさせられた。

 

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出版社・講談社の一般公募、〈電車で読書って楽しいよね〉に寄せられたものである。ずばり、読書は宇宙だ。文字の宇宙に浮遊することができる。

続きが気になって、登校中、授業中、眠りに落ちる寸前までずーっと本を読んだ経験をしたことがありますか?

考え事やネガティブから束の間の解放を与えてくれるのは文字の宇宙空間を浮遊している時だな。そんなことを思い出させてくれる広告だった。

 

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本繋がりで、新潮文庫『想像力と数百円』。糸井重里さんによるものだ。本が想像力を掻き立てられるものであることも、数百円で買えることも当たり前のことである。

 

しかしこの二つの言葉がビッグバンを起こして、我々の想像力は無限の広がりを持つようになる。

本をあまり読まない人にとっては「なるほど、数百円か。たまには本を読んでみるか」となるかもしれない。

本を結構読むぞ、という自負のある人にとっては「イマジネーション。私の想像力は果たして胸を張れるほどのものだろうか」と考えさせられる。

"アメとムチ"や"月とスッポン"など、無関係の言葉が組み合わさった時、意外な発見や悦びがある。

 

 

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文房具メーカーPILOTの広告。口から発する言葉はとても不自由で束縛されていると感じる。「そういうことを伝えたかったわけじゃ無いのに」と、慎重な人ほど口から出た言葉で損をする。口は災いの元。

書く時はしっかりと今の気持ちにあった言葉を選ぶ時間がある。自分を見つめ直す時間になる。心ときちんと会話する時間は今の自分をもっと好きになれる時間。(なんかコピーばっか読んでたらコピーみたいな語りなっててきもいで)

 

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新明解国語辞典の広告)

 

(生意気ながら)恋愛について考えるとき、「見返り」というワードを軸に考えてしまうことがある。この行為・言動は相手に対しての優しさなのか、はたまた見返りで優しくされたいがための(自分のための)優しさなのか。

この広告を読んだとき、「それも込みで恋愛なのかな」と思った。(うるさいな!!)

相手を思うことはそれだけで素敵なことで、その相手には性別も関係ないのだ、とも思わせてくれる広告だった。

 

文字は無限の可能性がある。それは言葉というものが世界の一部を切り取ったものに過ぎず、ある言葉に対する受け取り方やイメージが人それぞれに異なるからである。一つの言葉からどれだけのイメージを描けるかどうかは、その人の想像力に直結している。

昨今の広告は言葉を持ち過ぎている。言葉が多くなればそれだけ世界を狭めていることになるのだ。受け手の想像力を信頼して、もっと広大な文字の宇宙空間にほっぽり出してくれるような広告が増えればいいなと思う。

センスって何?

"センスが高い人"ってどんな人?

 

いきなり雑誌・POPEYEのコピーみたいなことを書いてみたが、私にはこの人!という人がたくさんいる。f:id:takaabgata:20201211214356j:imagef:id:takaabgata:20201211221035j:image

 

いいデートできてへんやろ?🥺

インターネットでろくなことしてへんやろ?🥺にしか読まれへんてこれ

 

話を戻して僕にとってセンスの高い人だが、例えばクリエイターの水野学氏や、アーティストのとんだ林蘭氏、あいみょんSuchmos等々列挙すればキリがない。

 

こんなことを考え始めたのはハライチ ・岩井のこんなツイートがきっかけだ。

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"センスいい"って何?(笑)

 

今の世の中、センスの良いものにすぐ触れられる。(インスタ開いて#ootd❓🙃)しかしその"センスが良い"という判定は本当にあなたが下したものなのか?

 

多くの人が良いと言っているものは良く見える(実際に良かったりするし)これは至極当然のことである。しかし、多様化が叫ばれ、センスの良いものも多様化した。こんなにセンスの良い(と言われる)ものが蔓延する時代だからこそ己の目で"本当にセンスが良いもの"を見極める力が必要だ。

 

センスについて考える上で肝に据えたい言葉がある。くまもんなどを手がけたクリエイティブディレクター・水野学さんの以下の言葉だ。

 

『センスは経験の蓄積』

 

ハッとした。今までセンスがいい人のことを、なんとなく先天的な能力のように感じてはいなかったろうか?さらに彼はこう続ける

 

「センスとは数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。 そして、その能力は、知識を蓄えることで磨かれる」

 

センスの高いと言われる人はそれだけ良いものを見る・聞くなどの努力をしている。だからこそ我々が考え得なかったセンスの良いアイデアが浮かぶのである。

『感覚を研ぎ澄ます』という言葉があるように、センスは自分次第で研磨してピカピカにすることができるのだ。

 

ここで『アイデアの作り方』を著したジェームス・W・ヤングの言葉がすーっと入ってくる。

 

イデアは既存のアイデアの新しい組み合わせに他ならない

 

既存のアイデアをたくさん頭の中に収納してるからこそ新しい組み合わせができるのだ。つまりたくさん本を読み、たくさん良いものを見て聞く、これが人を豊かに、そして"センス良く"するのである。

 

【これ余談なんですけど】"SNSの盛り上がりなどによって、より幅広い層の人たちに「言葉で人の気持ちを動かす」というニーズが強まっている"という文章を本で読んだ。まさにこの日記なんかもそうだ。好きなことについて言葉にしたくなる僕が記録用に始めたこんなものでも、わずかながら人に影響を与えることができる。『読んだよ』『面白かった』こんな言葉を僕は厚切牛タン一口目のような幸せの噛み締め方をしている。

 

言葉にするのが好き、これは言葉にすることが新しい世界や概念を生み出すからだ。今まで名前のなかったものに名前をつけて初めてそれは存在する。それは物質にとどまらず、心の中の、気体のようなふわふわしたものを言葉にする。するとそれはたちまち姿・形・色を持つ。これからもひとつよしなに。

 

⊶アート いいものをたくさん⊷

f:id:takaabgata:20201130114417j:image↑AUTO MOAI作

 

Q.「絵なんか見て何になるん?」

以下このクエスチョンに対する僕なりのアンサーである。

 

まず、アートは大方の人が思っているようなたいそうなものではない。日本国語大辞典でアートを引くと、(1)術(わざ)技巧(2)芸術(3)「アートし(─紙)」とある。思うに(1)の意味であるところの『術、技巧』などという言葉がアートを狭義の、とっつきにくいものたらしてめているのだ。アートというものはそんなものではない。(2)芸術の例文に非常に興味深い文が掲載されていた。

「君、ライフとアアトが別々になってゐる奴は駄目だよ」森鴎外 『青年』六

さすが鴎外先生と舌を巻かずにはいられない。『ライフとアアトが別々になってゐる奴は駄目』。なるほど。『ライフ=アアト』なのである。例えば今着ているその服も誰かがアートしたものに他ならない。今横たわっているベッドも、そして今さっきまで没頭していたくだらない妄想もあなたがアートしたものにこれまた他ならないのである。

 

冒頭に掲載したAUTO MOAI氏の作品。顔の分からない少女(?)が猫を抱いている絵である。AUTO MOAI氏は『匿名性』をテーマに作品を作られてきた。顔がないことで、猫を抱いているということだけに目と心が持っていかれる。例えばこの絵に目と鼻が描かれていたとすればどうだろう。その人が誰なのかを色々と思案するであろうし、その顔に刻まれた皺やしみなどからその人の普段の生活やこれまでの人生を想像せずにはいられないだろう。そうしたものが描かれない彼女の絵は余念を抱かずに没頭することができる。

 

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岡本太郎

 

芸術は爆発だというメッセージが有名である岡本太郎氏のアートである。爆発はどこで起きているのか?それはつまり彼の体内であり、キャンバスの上であり、そして見るものの体内である。芸術の爆発は連鎖する。『幼神』と題されたこの作品には一見、上弦の半月のような黄色いものが目に飛び込んでくる。よく見てみればその上弦の月のような、黄色い横顔のようなもののすぐ左にもオレンジの頬に青い目のようなものがちらりと見える。あれだ、あれだ!f:id:takaabgata:20201130145307j:imagef:id:takaabgata:20201130145321j:image

そう。太陽の塔の中心部にデザインされた『太陽の顔』が思い起こされるだろう!

また、彼の作品にはこのようなものもある。

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彼の作品には様々な顔が描かれているが、その感情は様々である。そのときに脳内で爆発した衝動をキャンバスの上に表情や形として描くのが岡本太郎氏なのである。

 

このようにAUTO MOAI氏と岡本太郎氏のアートを"顔"という視点で見たとき、新たな味わいを楽しめることが分かった。

我々のライフは『アアト』なのであって、決して切り離すことのできないものなのである。僕の脳内で起こった爆発が誰かに影響を与えることができるし、逆もまた然りである。(インスタに投稿する画像を加工したり、服選びをしたり、それはもう自分をキャンバスにしたアート!パレットの色は豊かな方が良い。)よりたくさんのアートに触れることで、自分の中の審美眼を磨き、他人への影響、他人から受ける影響をより高度で豊かなものにすることができる。日常からたくさんのアートに触れていたい。

 

以上、Q.「絵なんか見て何になるん?」の私なりのアンサーである。

 

auto moai Instagramhttps://www.instagram.com/auto_moai/?hl=ja

 

ミッフィーちゃん∩∩

 

 

太陽の塔ーエキセントリックシンボルー

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初めて見た日、

2019年2月26日。

 

長い長い受験生活にピリオドが打たれた解放感と塔の放つ圧倒的生命力が正面衝突して僕はくらくらした。

 

何も分からないまま何枚も何枚も写真を撮った。夕方5時、僕らの影は公園の原っぱの上で気怠く伸びていた。側には竹が無精髭のように煩雑に生えていて、池では鯉が何かをぶくぶく訴えながら泳いでいた。飽きることなく歩いては塔を見上げて、夕陽が時間を追うごとに近くなって大きくなっていることを認識した。

 

子ども用の遊具で遊んだ。鼻水が出ていることを忘れてしまうほど寒かった空には、塔が聳えていて、夕陽が隠れたりはみ出たりしていた。

塔は万博当初保存される予定はなかったという。そもそも万博のシンボルは別にあって、それを睨むような立ち位置でこの塔が建てられていた。しかし、結果的にシンボルは老朽化で取り壊され、残るはずのなかった太陽の塔が生き延びた。

 

太陽の塔が僕を惹きつけるのと無関係ではないなと思う。口では説明できないが、なぜか好きだ。生命力、インパクトのある顔、左右に開かれた手、背面には過去を表現した「黒い太陽」。でもこれらの意味を聞く前と聞いた後で僕の心境になんら変化はない。

 

太陽の塔こそ説明のいらないアート、オブジェ、生命。

 

例えば太陽の塔の2次元に表現されたグッズには魅力を感じない。3Dのフィギュアや、キーホルダーといったものはふとしたときに見たくなるし触りたくなる。

 

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何を隠そうこんなバカでかい(1/144サイズ 全高約500mm)フィギュアを購入した。希望小売価格¥13,870(税抜)。一人暮らしを再開したら玄関にドカーンと飾ってやるんだコノヤロー!

 

 

 

 

 

オードリー・若林正恭

 大学で「自分にとっての知的パトロン(知的アイドル)」という題のレポート課題が出た。教授は例として、"知的パトロン"という意味のよく分からない言葉にも何となくしっくり来るような学者の名前を挙げていた。僕は締め切りが迫っていたこともあり、調べたてほやほやの学者を突如"知的アイドル"として奉るのではなく、日常的に最も知的ボディブローを私に浴びせてくるオードリー・若林正恭(以下、「彼」及び「若ちゃん」)を挙げた。以下はそのレポートを推敲して書き直したものである。

 

 彼を意識し始めたのは大学一年の春だった。上京した僕は新天地・八王子での生活の多くに悩み(それまでの十八年とは環境があまりに違い過ぎた)、友人から勧められた『オードリーのオールナイトニッポン』を聞き始め、彼の考えに共鳴し、彼の著書『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』を買って読み耽った。学者の本ではないが、何度も繰り返し読んだ私のバイブル的一冊である。

 

 彼のどんなところに共鳴したのか。それは"超"が付くほど繊細で、「気い使いい」で「気にしい」で。そして何より自意識の余りに高過ぎる部分である。僕も上京したての頃は周りの人(聞き慣れない標準語を話す!)の言葉に過敏に反応し、気を使っては、ちょっとしたことですぐ傷心モード。そんなとき聞いたオードリーのラジオの中で若ちゃんは「こんな世の中生きづらい」という旨の発言を何度もしており、幾度となく救われた。中でも印象に残る若ちゃんエピソードに以下のようなものがある。


 昔は飲み会で酔った人にあけすけに否定されるのが怖く、飲み会が嫌いであった。飲み会中にトイレの個室に篭ってイギリスのパンクバンド・セックスピストルズのシドヴィシャスの動画見ていた。自分を否定できないから外の世界を否定しないと(=飲み会を否定)保てない。しかし今は何でもいいと思っている。俺も間違っているし、全員間違っていると思っている。こう思えてから飲み会が楽しい。(2016.01.30放送『オードリーのオールナイトニッポン』より)


というものだ。正直『痛ってぇ』と思う自分もいる。だが不思議なことに『痛ってぇ』の嘲笑と同時に、『分かるぅ〜』の微笑みがこぼれている僕がいた。傷つけられるのが怖く、それ故周りの発言に過敏になっていた。先にガードを作ろうとして。このエピソードを聞き、ある意味で適当に場に馴染むということを覚えた。適当に話している人の話を本気で受け取っていたらやってられへん!人付き合いで大事なのは"まじめにふまじめ"なんだなあ〜と。そういう緩急をつけられる人が人間らしく社会に順応できているんだ。(驚くべきことに大半の人はそんなこと脳で考えずにやってのけているのだ!)しかし僕はこのエピソードを聞いて大袈裟ではなく視界が変わった。


 彼の自意識過剰なエピソードは著書『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』にも数多く収録されている。スターバックスでグランデと頼めない(S/M/Lで言わせて)、お昼ご飯のことをランチと呼ぶことが恥ずかしいなど。それを誰も見ておらず、咎める人がいないことも自覚しているという。『だがしかし、だ。ぼくなのだ。ぼくが!見ているのだ!』(本文抜粋)

 

 こんなことをいちいち考えずに済んでいる人は本当にラッキーだと思う。僕みたいな人は何かがずっと頭蓋骨と頭皮の間のスペースにキズパワーパッドみたく張り付いている。

 

 ただ、自分が考えない人になりたいとは思わない。もうおそらく考えずにはいられないし、考えてるから僕なわけで、"考えない人"になった瞬間、自分で無くなる気がする。

(でも十年後、二十年後も小さなことを『なんでその順番でせなあかんの?』、『なんでみんな黙って従ってんの?』と考えていることを想像すればゾッとする。だって大概が『そういうもんやねん!!!』で飲み込むものだから。)
 

 また、彼はネガティブから脱するにはポジティブではなく没頭が大切だと説いた。暇と飢えと寒さが人をネガティブにするのだと。一人暮らしを始めた頃の私はとにかく時間を持て余し、(傷つくことから逃げていた!)自分で何かしなければ食卓には何も並ばなかったし、八王子の春は寒かった。そんな環境でネガティブになっていた私を救ったのは趣味への没頭だった。絵を描いているとき、本を読んでいるとき、文章を書いているとき、確かに私はネガティブから逃れることができた。そんな必殺技を教えてくれた彼は私の救世主である。

 全・若林正恭や僕のような人間に捧げます!ぼちぼち生きていこうな。フットサルサークルとかゆきぽよみたいな集団には多分馴染まれへんけどそれなりにおもろいよなー!

 

以上です。読んでくれてありがとう。ミッフィーちゃん。

漫才

 

漫才が大好きだ。

 

2人の芸人が人を笑わせるため、センターマイクを挟んで口角泡を飛ばし合う。緻密に練られた漫才アドリブでゴールの見えない漫才、、幼い頃からとにかくたくさんの漫才に笑わされてきた。

 

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2人の生き様が見えるところが好きだ。長年行うことで次第に2人の人柄やキャラクターのようなものが乗っかっていき、漫才にも魂が宿る。そのコンビにしかできない漫才が出来上がっていく。

 

かまいたちが分かりやすい。ボケの山内がUSJUFJを言い間違えた後、言い間違えたのは相方の濱家だ、と主張するあの漫才はかまいたちで無ければ成し得ない

 

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「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら絶対に認められてたと思うか?」

 

これほんまになんやねん、大発明やろ。

 

さて本項ではそんな漫才のカタチと歴史について自分なりに(自分のために)考察をしたい。

 

2001年から2010年(以下第一期)までと、2015年(以下第二期)から毎年行われている、漫才の一番面白いコンビを決める「M-1グランプリ」の歴代出場者の漫才を例に挙げ、その笑いのカタチと歴史について考える。


 漫才のルーツは「しゃべくり漫才」である。この漫才の形を取るのは関西芸人に多い。それは、漫才という笑いのルーツが関西にあるからである。また、初代M-1チャンピオンに輝いた中川家礼二

「喫茶店での会話の延長が漫才になるのが理想」

と語っており、関西人の日常会話をベースとして漫才が成り立ちうることが分かる。関西人の、まさにお家芸である。

 

しゃべくり漫才をベースに、M-1グランプリでこれまでにチャンピオンになったのは、中川家ますだおかだブラックマヨネーズ銀シャリ、ミルクボーイなどである。ナイツオズワルドメイプル超合金など関東出身のしゃべくり漫才師も存在する。

 

ここではブラックマヨネーズ「ボーリング」のネタを例に、関西芸人のしゃべくり漫才の構造について考察する。

 

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吉田「僕ら二人とも独身なんですけどもね、やっぱり今のうちからね、運命の人と会った場合、最初のデートどこへ連れていくか、これが大事やと思うねんね」


小杉「最初のデート悩むからね」


吉田「どういうとこ連れて行ったらええんかな」


小杉「ボーリングとか意外とええんちゃう」


吉田「あ、ボーリングな」


小杉「二人でやったらばーっと楽しく盛り上がって仲良くなるやんか」


吉田「でもなぁ」


小杉「なんやねん」


吉田「ボーリングってなんか汚いイメージあるやろ」


小杉「汚いってどういうこと」


吉田「いや例えば靴はみんなの使いまわしやし、ボーリングの球も誰が指入れたんや分からん穴に入れなあかんやん」


小杉「そんな風に考えたら汚いあかんで、そらちゃんと洗てくれてるよ」


吉田「んで男が選ぶ球なんて大概14ぐらいのもんやろ」


小杉「んまぁ14ポンドくらいね」


吉田「ほな俺が赤紫14持ったら、彼女が前の彼氏の事思い出して泣きよったらどうしようかなと思うねんな」


小杉「ほな13選んだらええがな、別にそれやったら被れへんやんけ」


吉田「それやったら、俺前の男より力ないみたいやんけ」


このように日常会話の形式で漫才が展開していく。

ブラックマヨネーズの漫才の面白みは吉田が普通の人が気にしないようなことまで気にして、その懸念に対して小杉が次々に異なる提案をしていく。「でもなぁ」に続けて吉田がその提案に対しての不安を言う。すると次第に小杉の提案が非常識的になっていくというところである。

コントに入らず、キャラで笑いを取るのでもなく、あくまで二人の会話の内容で笑いを取る。しかしこういう漫才の話しぶりから彼らのキャラが滲み出るのだ。関西弁は言葉が強く、感情を乗せやすいとされている。そのため、吉田のような小さな悩みが真剣に悩んでいるように感じられるのだ。


次に関東芸人によるしゃべくり漫才ナイツを例に挙げ、考察する。

 

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塙「最近ね、子供の人気ってすごく大事だなあと思いまして」


土屋「あ、子供人気から火着く芸人さんいますからね。」


塙「やっぱ子どもが何に興味持っているかっていうのをですね」


土屋「そういうのね調べたほうがいいですよ」


塙「ちょっと昨日インターネットサイトのヤホーで調べてきまして」


土屋「ヤフーね。ヤフーが良いですよ調べるときはね」


塙「子どもはねアニメが好きだってことが分かったんですよ」


土屋「それ調べなきゃ分からないことですか」


ナイツの漫才は「ヤホー漫才」と呼ばれ、ボケの塙が言い間違えをし、ツッコミの土屋がそれを正していくというスタイルである。

標準語は言葉に感情が乗りにくく、おだやかな印象を受け、関西弁の漫才から感じる熱やスピード感を感じにくい。そこをナイツはうまく利用している。塙が淡々と間違えていき、土屋が優しくそれを正すという面白みがあるのだ。コントに入らないため、しゃべくり漫才ではあるが、塙はお客さんの方しか向かず、二人の対話という要素は薄い。

 

ここまでにみたブラックマヨネーズやナイツのように、近年に至るまで漫才はボケで笑いを起こし、ツッコミはそのボケに対するストレートな返しであることが多かった。初代王者中川家は特にその色が濃い。ボケのお兄ちゃん・剛は弱弱しく、"アホ"ということが礼二のツッコミによって強調され、剛が何かをするたびに笑いが起こっていた。

それが分かるエピソードとして次のようなものがある。M-1に出場する前からテレビ露出のあった彼らは、2001年のM-1で漫才が始まる前、ラサール石井から中川家の兄ちゃん(トップバッターのプレッシャーで)死んでまうんちゃいますか」といじられ、会場が湧いていたことから、剛が面白い存在として浸透していることが伺える。

 

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礼二まっっっる。

 

しかし、2018年のM-1チャンピオンとなったボケのせいやとツッコミの粗品からなる霜降り明星がその決勝ファーストラウンドの採点後、オール巨人から以下のような評価を受けていた。

 

 

『最近の漫才、近代漫才というか、何年か前からツッコミの言葉の多さ、ボキャブラリーって言うんですか。粗品君がそれを完全にやってる。せいやがボケて、粗品がツッコむとき待ってるもん。次何言うんかな。みんなが思ってることよりちょっと上のこと言うからどんどんどんどんハマっていって最初から最後までずっと爆笑でしたね。』


霜降り明星の漫才はせいやが舞台上全体を使ってコミカルな動きでボケるのに対し、粗品はあくまでセンターマイクの前に立ち、お客さんに向けて体言止めの言葉で短めに必殺技のようにツッコむというスタイルである。これは従来の、ボケで笑いを取り、ツッコミは添えられたものと
いうものではなく、粗品のツッコミがあって初めてせいやのボケがボケとなりうるのだ。粗品のツッコミはせいやのボケを説明する役割を担っている。

 

『おっきい山とか見えたらテンション上がるんですよね〜』

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↓『キッズダンサーの笑顔!!』

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霜降り明星しゃべくり漫才では無く、コント漫才の形式を取るが、漫才のウケの比率で、ツッコミがボケより高くなっていることは注目すべき点である。

2005年チャンピオンのブラックマヨネーズと2008年から3年連続決勝進出したナイツから、2018年の霜降り明星の間にしゃべくり漫才コンビとして優勝を果たした(2016年)銀シャリの漫才にもツッコミ優勢の片鱗がみられる。彼らの漫才「うんちく」を例に挙げたい。

 

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鰻「あんなぁ、最近オレあの、雑学とか、『うんちくん』にハマってねんけど」


橋本「『うんちくん』ってなんやねんお前。"うんちく" やろそれ言うんやったら。うんちくん、なんやその謎のゆるキャラは。うんちくんでゆるキャラはもう下痢やから、それは。雑学とか"うんちく"ね。」

 

この部分はこの漫才での掴みの部分であるが、鰻のボケでも笑いを起こし、それの説明を含んだ橋本のツッコミでさらにウケが来る。セリフの比率は鰻:橋本で3:7程度である。橋本が過剰なほどの例えを交えたツッコミをしていくところがこのコンビの面白さである。

前述のオール巨人のコメントにあった「最近の漫才、近代漫才というか、何年か前からツッコミの言葉の多さ、ボキャブラリーって言うんですか。」というのがまさに銀シャリの漫才でも見られる。ツッコミ橋本のボキャブラリーで笑いを取っているのだ。
 

こうしたツッコミ改革にはお笑いコンビ千鳥の存在も大きいように思う。ボケの大悟とツッコミのノブからなる岡山県出身の彼らは現在冠番組を多く抱える売れっ子芸人だ。彼らはM-1が開催されなかった2011年から2014年の間にM-1の後継プロジェクトとして開催されたTHE MANZAIで好成績を収めていた。

 

大『「きすい館」のはくべいでございます。

それではご予約の方確認させていただいます。智弁和歌山高校、野球部、80名様。』

 

ノ『ちがうちがう!!』

 

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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彼らの漫才の特徴は、大悟のぶっ飛んだボケにノブが方言でツッコむというものだ。ノブの方言ツッコミはフレーズも短く、インパクトが強い。そして豊富なボキャブラリーから繰り出される絶妙な言い回しが面白い。彼のツッコミはボケを活かして笑いを取る。彼らがテレビで広く活躍するようになったことでツッコミへの比重が高まったのだと思う。

 


 ここまでみてきたように、初代王者中川家ブラックマヨネーズ、ナイツが登場した第一期と銀シャリ霜降り明星が登場した第二期の間で漫才に変貌(ツッコミ改革)があったと考えられる。それまでお客さんに考えさせる、負担になるようなネタはよくないネタとされ、分かりやすいボケで笑いを取っていたしゃべくり漫才が、ツッコミのボキャブラリーの豊富さでもって笑いを取るスタイルへと変わっている。その間にはノブ銀シャリ・橋本などツッコミがウケ主を担う人が現れた。そうしたが漫才の新たなカタチを生み出したのだ。

 

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以上が私なりの漫才考察である。

 

 

今年も年末にはM-1グランプリ2020の決勝予定されている。みなさんもお気に入りの漫才師を見つけて応援してみては??

 

僕はオズワルド・からし蓮根・コウテイに期待してます!!ミッフィーちゃん。


 
〈参考文献〉
・『言い訳:関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』中村計・塙宣之著 集英社新書2019年8月
 
・『ユウキロックのエンタメウェビナー』ユウキロック YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCnwkLZwrwemnWHzAXOIAADQ 2020年10・11時点

 

深夜ラジオ

「深夜ラジオ」についてご存じだろうか?

 

そこでは毎週、普段テレビで活躍するタレントが羽を伸ばし、ラジオでしか放送できないトークを楽しんでいる。

 

 テレビでは決して聞くことのできないプライベートな話テレビの裏側の話他のタレントとのエピソードなど語られる話は多岐にわたる。

 

 深夜ラジオ好きで溢れる日を夢見て、僕が毎週聴いているラジオ番組を挙げ、5段階で以下の観点から評価していく。

 

①「内輪感」:「ラジオならでは」度合い

②「安定感」:毎週面白いかどうか

③「爆発力」:「今週おもろかった~!!」度

④「下ネタ度」:🔞

⑤「コーナー」:コーナーの面白さ

 

 

  

  まずは、、、

 

 

 

春「ニチレイプレゼンツ!」

若「オードリーの」

春・若『オールナイトニッポン

 

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ニッポン放送土曜夜1時~3時で放送されている『オードリーのオールナイトニッポン

 

 僕が初めて聴き、ラジオの虫にさせられた深夜ラジオ。聴取率バケモン番組

 

 2008年のM-1、敗者復活からの準優勝で爆発的に売れ、それまで縁のなかったテレビ界に放たれた2人が、業界エピソードやプライベートなことを11年間赤裸々に語ってきた。

 

曲を流さない、冒頭から40分喋り続けるのはオードリーのラジオだけ!

 

番組の流れ:2人のトーク(約40分間)→若林トーク(約20分)→春日トーク(約20分)→コーナー(約20分)

 

聴きどころ:冒頭から40分を超える2人のトーク!その1週間にあったこと、無かったことをニヤニヤと話しまくるところ。

 

①内輪感 ★★★★☆

 中高の同級生、アメフト部の友達のコンビなので仲がとにかく良い。男子校のノリそのままな様子が伝わってくる。

 

 リスナーのことを「リトルトゥース 」、「斜に構える」ことを「はすってる」などラジオ内で生まれる言葉が多い。

 

内輪ノリとしては2人が下積み時代を共にした芸人の名前を、地上波全国ネット芸人のように普通に出す。

 

バーモンド秀樹↓

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ビトたけし↓

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TAIGA↓

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「めちゃくちゃ誰やねん」

 

②安定感    ★★★★☆

 ムラがほとんど無い。冒頭約40分間2人で喋り続けられることからも分かる。なんてことない話題をあーだこーだ2人で言い合ってる。

 

③爆発力    ★★☆☆☆

 最近はレギュラー番組増と結婚もあってか無茶苦茶なトークが減った!ただ、独身時代からは想像もつかない2人の振る舞いが、過去の2人を思い出すとおもろい!

 

④下ネタ度 ★☆☆☆☆

 結婚してから激減した。3、4年前までは★7でした。「ひろしのコーナー」では毎回春日さんが全裸になってる。ラジオやのに。

 

⑤コーナー ★★★☆☆

 毎週リスナーからテーマに沿ったメールを募集してる。『他の人が使っていると妙に嫌な言葉・言い回し』とか『なぜか忘れられない記憶』とかとか。 

 

 ハガキ職人がベテランばっかりで秀逸!

 

ちなみに僕が好きやったコーナーは『実録・若林学部』『謎の都市・町田市』

 

神回: 2019/11/23『若林・生放送での結婚発表回!』

 

コアなやつ:番組冒頭に気象情報が入った後に若ちゃんが言う「それでは始めていきましょう」

 

 

 次は・・・

 

粗「時刻は午前三時になりました。三四郎のお二人お疲れさまでした」

せ「お疲れ様でした」

粗「霜降り明星粗品です」

せ「せいやです」

 

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 ニッポン放送金曜3時~5時で放送されている霜降り明星オールナイトニッポン0』

 

 2018年末のM-1優勝後、東京に拠点を移した2019年4月から始まった彼らのラジオ番組。

 

ミクチャというアプリでスタジオが生配信されているのも魅力

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『仮眠に失敗』して遅刻したせいや

 

とにかく2人のテレビの裏側や、憧れの芸能人と絡んだ話が面白い!!

 

 1週間働き詰めの彼らが、その週にあった話をするので、「あの番組裏でそんなんやったんや」とテレビ見てたら2倍おもろい!

 

番組の流れ:2人のトーク(約1時間)→コーナー(約1時間)

 

聴きどころ『お前と一緒におりすぎてもう喋ることないねん』と粗品が言うくらい普段から仲のいい2人がその1週間にあったテレビやYouTubeの裏側を語りまくる!

 

①内輪感 ★★☆☆☆

どの週から聞いても理解できない話がない。リスナーからのメールも届いたらすぐ読んでくれる。新陳代謝活発ラジオ。

でも彼らが大好きな『マネーの虎』というテレビ番組に出てた社長の話始まったらついて行かれへん。

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なんでんかんねんの社長?誰やねん。

 

②安定感 ★★★★★

とにかく毎週毎週めちゃくちゃおもろい。彼らが出演するテレビやYouTubeをチェックしておくと「あの裏側そんなんやったんや」と2倍面白い!

 

③爆発力 ★★★★☆

「今週おもろかった〜!」度は他のラジオと比べてもピカイチ。ただ、多忙で明らかに眠そ~~って週もある。むしろ普段見られへんからレアか。

 

④下ネタ度 ★★★☆☆

粗品のカントン、せいやのズムニー、ちんの国のお土産ちんころ饅頭、、、とにかく聞いとくれやす。

 

⑤コーナー ★★★★☆

 霜降りの漫才みたいなコーナー「野党」

せいやが大好きなアグネス・チャンの曲「ポケットいっぱいの秘密」が流れ、クレイジーマンに乗っ取られたせいやがリスナーから募った秘密を教えてくれる鬼バグコーナー。

 

神回:2020/06/19せいやズムチン報道直後、スーツでびしっと2時間ポケひみ回!』

 せいやzoom報道直後の放送回。

報道についてコメントするだろうと多くの人が注目した回で、漫才衣装を着て登場した二人。2時間ぶっとおしで「ポケットいっぱいの秘密」が流れ続け、せいやがボケ倒し、粗品がツッコミ狂った、ラジオ史に残る神回。

 

「脳みそ溶けそうなるけど、みんな聞いてくれよな!」

 

 

いらん。

 

 

 

 

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(♪ラッパのBGM🎺)

せ・粗『霜降り明星の!だましうち!』

粗「こんばんは、『霜降り明星のだましうち』レベル○○(放送回数)霜降り明星粗品です。」

せ「せいやです。」

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朝日放送ラジオ毎週土曜午前1:30から2:30

霜降り明星のだましうち』

 

先程のオールナイトニッポンが売れた東京霜降りのラジオで、こっちは売れてない頃から続く大阪霜降りの姿が聴ける。

 

二週に一回、大阪に来ているときに二本取りの収録を行っている。

 

M-1に出てた頃は「オンエアの時にはもう結果分かってるんか~」と、結果を知る前の緊迫した様子がひしひしと伝わった。収録の良さ

 

粗品の実家の焼肉屋「味希」いじりもお馴染み

 

番組の流れ:2人のトーク(約30分)→コーナー(約30分)

 

聴きどころ:2017年から続くゆる大坂ラジオ。大阪時代の芸人友達の話や売れる前のエピソードが多く、よりオフのゆるい感じの霜降り感が味わえるところ!

粗品も「やすらぎの場所にしたい」「実家のような場所」と言っていた。

 

①内輪感 ★★★☆☆

オールナイトニッポン』が地上波ならこっちはケーブルテレビ。18歳の時に出会った二人のこれまでのエピソードが毎週のように聞ける。作家のジュリーさんとの掛け合いも面白い。ディープな大阪芸人のエピソードも多い。

 

安定感 ★★★★☆

実家で二人が話しているようなまったり感やけど、笑いの内容はオールナイトよりも濃い!過去のおもしろ話と鉄板エピソードの融合!『ムカつきますねぇー』

 

③爆発力 ★★☆☆☆

特別なことをしないゆったり感がだましうちのええとこ。

 

④下ネタ度 ★☆☆☆☆

せいやの潮吹きトークと引きまくる粗品

 

⑤コーナー ★★★★☆

『お悩み解決コーナー』の一本。

粗品が募集した大喜利のテーマ「こんな万力はおまんちんだ」

 

、、、

 

 

 

 

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神回:2019/03/02放送回『東京進出決定発表回』

せいや「第一章が終わる」と表現した東京進出。2人が大阪の漫劇でやってきた努力が実った感じがジーンと来ます。

 

 

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岩「こんばんは、ハライチの岩井勇気です。」

澤「こんばんは、ハライチの澤部佑です。

ハライチのターン!ということで、お願いしまーす!」

岩「さぁそれでは参りましょう、今週のネコちゃんニュース!」

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TBSラジオ木曜0時から1時『ハライチのターン!』

 

幼稚園からの幼馴染で結成し、高校卒業してすぐに特待生でワタナベエンターテイメントに入った超エリートの2人が2014年からプライベートについて語ってきたラジオ。

 

ジングルもかっこいいし定着したコーナーを持たないという変わった番組!

 

番組の流れ:ネコちゃんニュース→2人のトーク→コーナー→澤部トーク(約10分)→岩井トーク(約10分)

 

聴きどころ:定着したコーナーがなく、トークからコーナーが生まれていくところ。スポンサーとのやり取りなど岩井勇気の奇人ぶりと澤部のミーハーぶりが聴きどころ。

 

①内輪感 ★★☆☆☆

内輪感は低いが、その分強い岩井勇気ワールドが味わえる。澤部が振り回される様子は漫才とおんなじ様子。

 

②安定感 ★★★★☆

安定感抜群。2人の声とテンションがちょ〜〜ど良い。2人のトークにカラーがあって毎週毎週楽しみにさせてくれる!

 

③爆発力 ★★☆☆☆

爆発力には欠けるが、2人ともトークがうまくて無くてはならないラジオ。

 

④下ネタ度 ★★☆☆☆

27歳までチェリーだった澤部が妻にちょっかいを出す話は、オードリー若林から『子持ちの童貞』と名付けられただけあってめちゃくちゃ童貞臭くて好き

 

⑤コーナー ?????

同じコーナーが4週間も続けばすごい、というくらいコーナーの入れ替わりが激しいので判定不可。ただ岩井がいきいきとネタメールを読んでいるのが愛らしい。

 

神回:サンリオについて2人が激論を交わした結果、サンリオがスポンサーになった一連の件

 

 

 

以上、僕の好きなラジオ番組でした!!通学時間、音楽では無くたまにはラジオを聴いてみるのも!!radikoのアプリから簡単に聴くことができます

 

お気に入りのラジオ番組を見つけてみてください!ミッフィーちゃん。