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日記⑩+⑩+④ 日本に帰ってしたい5つのこと

8月3日

丸一日ドライブで観光した後、コンビニでお酒と氷を買って、夏のむっとした夜空の下車を走らせ、道中星が見える、とかなんとか言いながら町から少し外れた新しくて広壮なホテルに着けば、大きな洋室の中裸足で歩いて、窓辺にあるふかふかの椅子(色はきまって薄茶色)に座って、足も椅子に乗せて、フロアスタンドライトのオレンジの光の中で晩酌したい。これが日本に帰って今すぐしたいことの一つ。

 

二つ目。三軒茶屋でパン屋を巡る。一人では食べきれないパンケーキを前に、一人で食べちゃいけないね、だった独り言はたちまちお昼ご飯にしよう、たくさん歩こう、というような言葉に変わる。都合の良い言い訳をあるだけ吐き出す。

 

なにもない駅をゆく。東京メトロのどこかの駅の、オフィス街。左も右もグレーのビルディング、黒い窓、要塞の様相。手書きの看板、カレーあります、打ち水ひんやり、日本の夏の湿気の大気とカレースパイスの鼻つく混じり気。水が出る、なににしますか、今日のカレー。サラダが出る、シャキシャキキャベツ、みずみずトマト。お待ちどうさま。ルーは左に、米右に。スプーン中央、両手を合わせて親指・人差し指の間に挟めば、まずはルーとライスの境界線から攻めようか。額に汗を、水をおかわり、福神漬けをぽりぽりと。お会計、要塞へ帰りゆく手ぶらの背広、つばの大きなバケットハットでも被せて不恰好にしてやりたい。これが三つ目。

 

朝起きて、ママのご飯久しぶりだな、歳をとった犬を撫でながらフレンチトーストの粉糖をぺろぺろとしてたら、毎日暇そうやねんから髪の毛でも切りに行ったら?と言われ、ホットペッパービューティーを開くが、同時に来た通知に反応して予約をし損ねる。ほんならお母さん仕事行くから、で突如家にぽつん、すると途端家族の中で自分だけが社会に属していない、どうしようもないやつに思えて、まあ隣で老犬はいびきをかいているがとりあえず服を着て髪を整える、なんとなく鞄に文庫本と財布を入れ、電気を消して、階段を降りて、チャリにまたがる。伸びた髪が風に吹かれてなんだかちょっと邪魔に感じた時、美容院のことを思い出す、予約を取る、ワックスを付けたからシャンプー付きを予約しなきゃいけない、また500円くらい損した。天王寺、本屋を見て、タワレコを見て、どこを見ていいのかわからないまま街を歩く。どこに入ってもお金がかかるし、せめて映画でも見て2時間ばかり時間を奪ってもらおうか、それならお母さんのアポロの会員を使って予約したほうが200円お得だからまた今度にしよう。これは帰省の日常。これも久しぶりにしたい。

 

五つ目。渋谷の少し奥、いつもの餃子屋。30個?お腹空いてるし、40個、ご飯は大盛り、一人一つ。冷たいビールは渇いた喉を流れてく。ジョッキを一度テーブルに置けば笑いが込み上げる。何から喋ろ!あ、そんなんいいんでとりあえず餃子食べましょ。