もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

日記⑩+⑦

7月4日

7月に入ったというのに外は上着が欠かせない、15℃前後。起きて少し単語を見ながら味噌汁を飲み、スーパーへ買い物に行った。天気予報は曇り、空からは雨。あてにならないなあ。フードを被り、寒い手をぽっけにしまう。コーンフレークをマグの牛乳に浸して食べる。カリカリで牛乳のひんやり感が感じられるくらいの状態が僕の好み。しなしなになるのは苦手、なので早食い。そもそも朝食はゆったり食べるもんじゃないでしょう、しなしなになるとうまないでしょう?とスカーフ巻いた虎がデカい五角形をバックに言うてんのよ〜。聴漫才はミキ、チュートリアルとろサーモン霜降り辺りがずば抜けていた。即興のべしゃりが好きなんだと思った、台本が見えるとしらけるよねえ。令和喜多みな実あたりのも聴きたかったな。

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この頃はTwitterの音楽愛好家さんたちが上半期ベスト!ってな具合に色々なアーティスのアルバムや曲を紹介してくれている。脳みそというのは不思議で、いつの間にかその人の好みを大雑把に把握していて、自分と合う人の投稿に時間をかけて目を通している。

おすすめの中に見つけたThe tivaというバンドのGo back our homeを聴いていると、羊文学やHomecomingsの音楽を思わせた。彼女たちの音楽はある種のフロンティア精神のようなものを伴っていると僕は思う。あたらしい世界への恐怖を抱きながらもそこへ飛び込み、切り拓いていく時の希望。その感覚は僕にとって、ポケモンのゲームで初めてひでんわざを手に入れた時に世界がぱっと広がった感覚に似ている。彼女たちの曲を聴いている時なぜかプラチナの主人公の歩行キャラが草原を走り回る映像が頭に流れている。

マジに必聴です。

THEティバ(the tiva) - "Go back our home" Official Music Video - YouTube


7月5日

あまりにも衛生面がカルチャーショックで、身震いさぶいぼどんとこいのここんとこ。ほっとけば誰かやると思ってるの?はたまた、このまま誰もやらなくてもいいと思っているの?歩み寄ることにも最低限の暗黙の了解みたいなものが必要な気がしています。だって、浴槽の排水溝に髪が詰まって水が流れず溜まっているのに、そこでまたシャワーを浴びてさらに増水させています、彼らは。Let me 糾弾!はたまた、便器の座る部分がびちょびちょです、Let me諮問!何もかもが信じられない、早くここを出たい。においもひどいもんで、どこからわいたにおいなのかわからないことも僕を心底恐怖させます。におったことのないにおい、五感で"わからない"は恐怖です。ファブリーズが負ける恐怖にも毎朝打ちひしがれています。4日で半分以上を使ってなお(このことを些か失礼だ、という感覚の抽斗に仕舞おうとするのは僕たちに固有の価値観だと思うようにしています)消えぬにおひ。あー、考えているとまた悪寒がする。

そういえば、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』で書いてあったように、とにかくこの家は真っ白なんです、それがかえって何か汚れているんではないかという気にさせます。どっかりとそこに居座って落ち着くことがいつだってできずにいます。だって白いと、そこが濡れてるかもわからない。(たいてい濡れています)少しの汚れを発見すると、そこら一帯が全て満遍なく汚れているように感じる。常につま先立ちをしていたい、そういう気持ちです。

 


"四方が真っ白な壁だらけでは、漱石先生のいわゆる生理的快感を、心ゆく限り享受する気分になりにくい。"(『陰翳礼讃』谷崎潤一郎)

 


翳りを自然に欲しているのは不思議なことですが本当で、日本でも例えば地方の遊覧船なんかに乗るとそのシートはペンキで均一に塗られた真っ白であることが往々にしてあります。それがかえって錆なんかを目立たせ"なんかばっちいな"という気持ちを自然と起こさせるのです。(そういうの感じたことない?)こっちで天丼屋さんに入ると木目調のテーブルに、アンミカに言わせりゃ1/200、クリーム色ともベージュ色とも言えぬ濁りある白(僕たちにとって馴染みある色です)で塗られた内装は"ここここ!"と生理的に思わせる何かがありました。アイデンティティを過剰に打ち出すことは僕は好ましくないのかな、なんて思うけど壁にぶち当たってはこういうことを考えずにはいられません。

 


ベトナム人の友達とお話している時に、アジアの国同士の共通点の話になった。シンガポールと日本がダントツで綺麗なんじゃないか?と言われた。シンガポールもそうなんだ!あとは言語。ベトナム語には"死ぬ"を意味する言葉が100種類くらいあるんやって。(マジ?)英語圏の人々はシンプルで、誰とでもすぐ友人のように話すよね、と意見が一致。

最近はタイのロックを聴いていますがそれらはケッコウtouchingで、すーっと耳がそれに順応するのがわかる。あとはタイの映画『ハッピー・オールド・イヤー』を観た。ほんとうに素晴らしかったので、感想はまたどこかに書こうと思う。ネトフリにあります!

日本版の予告↓

映画『ハッピー・オールド・イヤー』予告編 - YouTube

 

音楽関連でいくと、こないだカナダデイで花火がパーっと打ち上がって、さあいよいよフィナーレ、ぱんぱんっと勢いが強くなり始めた頃に、有名な映画でかかるバラードが流れてきて、僕は途端しらけてしまった。或いは、日が沈みゆくビーチ、近くで洋楽のポップスを流している音に僕と友達が聴いていたユーミンがかき消され、ポップスと共に夕陽を見た。同じiPhoneの同じ音量MAXでもユーミンは負けるのよね、気楽な気迫に。浸る、という行為についてはちょっと考慮が必要に思います。自意識、罪と恥、ぜんぜんぜんぶ!

 

マクドボビー・コールドウェルの'What You Won't Do for Love'が流れてくる、JKがぎゃあぎゃあ言うて席に着く。僕は相変わらずの僕をやっていて、どこからともなくやって来る僕ではない僕をそこらに落ちた枝で追っ払おうとしています。

 


7:25 pm

VPLを後に、ステインリーパークへ。詳しくは分からないけど、今日はBADモードに入りそうなのをなんとか堪えた。(ほんとうは原因もわかっている)Liamの新譜が良いからかもしれないし、ジムで2日続けて走ったからかもしれない、図書館で勉強したからかもしれない、或いは友達が綴った言葉の中に救いがあったりもしたし。要因ははっきりと分からないけど堪えた。(こっちは本当にわからない)危ないところ、あれに入ると3日は引き摺り込まれるから。自意識の支配人は日本語なので、蝕んできますよ色々を。

 


7月6日

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ふとインスタに流れてきた中村玉緒の文章を読み、しびれた。関西弁口語で書かれたそれはすばらしい。おばあちゃん世代がまだまだ元気に生き続けてくれているうちにたくさんの口語を耳に焼き付けないとあかんと思った。だってマジに無くなっていくと思う。「〜してますよって」とかね。録音なんかもしないとな!ホームビデオなんかも撮らんくなってるけど撮らないとあかん!お母さんたちもおばあちゃんになると同じような語り口になるんやろか?んーちょっと違うんちゃうやろか。僕はおばあちゃんが昔歌ってくれてた子守唄が忘れられへん、あの妙にしんみりした大阪弁のしめっけが好きなんです。

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素敵な人には素敵な人が集まっていますね、これだけは真実。或いは素敵な人は素敵な人を見分ける、目利きなのかな?寄せ付けないない、というのも魅力的なパワーのひとつですよね。最近出会った友達にはそれを感じています。


ストレインジャーシングスのシーズン1を見終えました。まず一番嫌なところから言うと(なんでそんなことする?)Willのオカンです。ウィノナライダー。ぎゃあぎゃあうるさいというのは僕の苦手なところで、落ち着け!!!と彼女が叫び始めるたびに日本語吹き替えに変えました。あれはしんどいです。「宮本から君へ」を見た時に似たしんどさ。

良かったところもたくさんあります!(こっから本題)E.T.やSTAND BY MEを彷彿とさせるシーンや設定、80年代特有の色彩とファッション感覚は僕の好きなところで、そういうところは楽しかったです。ただ、筋よりも情(感情の動きの強度やスピード感)にフォーカスしているシーンが多いのが少し残念。友情、恋愛、家族愛、を超えた何かが欲しかったです。もしくは一つにグッと絞るか。全部満遍なくって感じがしたのが物足りなさの要因かなあ。HopperやElevenにオーバーラップにしてくるシーンが断片的なのも、そうする他ないとはいえ、もう少しなんか、、、。

ストレインジャーシングスと銘打っていながら、細かい設定の裏付けなんかはまだ隠されている気がします。(全編英語字幕で見たから見落としもある)モンスターが現世に来て対峙している時、Upside downの方は平穏なのは、どういうことやろう?向こう側に引きずり込まれて食われる(バーバラ)と、こちら側の世界で襲って来るのはどういう違いや?まあ今後明確になるんやろうな!というかモンスターは一匹なんか?

とにかく最後のカメラがまたキーになりそうということだけわかる。あのプレゼント後の抱き寄せは、Nancy...?やなあ。