気温は夏を明けて初めて10℃を下回った。手にはかじかみの一端が感じられ、クローゼットに眠った手袋やマフラーたちと過ごすことに少し胸が弾む。
痛快ウキウキ通りを、歩きたい。
喜びを、他の誰かと分かりあいたい。
気温10℃の境界線は人の活動(鼓動に至るまで)の原理について思わせる。新しいカフェに入って、そこが行きつけになればいいな。洋服を、あれこれ試着してみようかな。誰かに、手紙を書こうかな。おすすめされたまま観ていない、映画でも見ようかな。そういうことを、本当にこの気温ってのは思わせる。今日、そんなことを思いながら街で偶然出会した何人かの友達に冬を感じた!
○人は適度に疲れていないとダメだと思う。何かの気持ちが〈自分〉を先行して他人に向かっている時、全ての歯車はゆっくり、でも着実に狂っていく。適度に疲れているとき、自分の体と心とが一定のペースを保とうとしてくれる。だから労働って大事なんだと思う、労働を通じて社会に属してるように見えてその実、適度な疲れを生むことで、みんなが〈自分〉を保てているんだとさえ思う。
○ものの見方によっちゃ全てうまくいっていて、ものの見方によっちゃ全部気が遠くなるほどうまくいってないことの繰り返し
ものの見方(≒言葉の使い方・充て方)だけで全て変わるんだこんなものは
○他人への関心から湧いてくる質問の数々は、返ってきた答えとそれに対する自分のフィードバック、そこまでで十分で、それ以上の意味を見出そうとした時点で純真さのようなものにひびが入る
○しょうもないWi-Fiが繋がって、コントロールセンターから切ってもなお繋がり続けたアホと共に過ごした時間
○ここにいるようでここにいないひと/してあげたこととしてもらったこと/あめだまのかず/なんてことないことなのに/こちらがすごくものすごく/ちゅういをはらっているようなそんなひとたちとかぞえたあめのかず
○近江林君の楽天入団が嬉しい
○それでもアークティックモンキーズののBody Paintが40位で、1975のI'm in love with...が47位なんだな、アップルミュージック のUKヒットチャートで。
p.s. 秋から冬にかけて空気は次第に冷たく、そうして心のざわめきを誘う微かな濁りを連れ立ってくる。この季節に、僕は小沢健二に還ってくる。情景はオザケン世界に彩られていく。眩すぎるほどの光の中にただ一筋の翳りが見える、僕が彼の語りの中に見てるもの。彼はここに存在している、だけどそれは本当に針の穴を通すような、神のなす技。神様はいると思ったー。