10月21日から11月6日までの生活の断片
気温は0度を下回り、雪も降った。そんなこの街のことを、僕たちはしばしば小さいと言う。「小さい」の中に、退屈さや胸を打つものの鮮少さへの嘆きをそっと忍ばせている。だけれど僕は近頃、この街になんとも言えぬ愛着を抱くようになっている。思い起こせばたくさんの人に出会った。ほとんどの人がこの街にとどまることなく、いずれ去ることを決めている。同じような生活を生きながら(海外での生活という体験を目的にした生活)、ここでしか出会わなかった人たちと取り戻すことのできない時間を費やしている。会おうと思えば毎日だって会えるような生活!
僕たちの人生はこのようにして交わるべくして交わってしまった現実と、同じような生活を生きながら決して互いに邂逅しなかったものとがある。そんなことを忘れて、まるで自分の感情と理性とが自分の身体の中でだけ、時にペースを乱しながらも機能していると信じて疑わない僕がいる。大きなダイナミズムの中にいるんだ、と時折自戒を込めておもうのだ。
目の覚めるような冬の澄んだ空気は、遠くの山をよりくっきり、近くに感じさせる。遠い過去の記憶が、肌寒い北風に吹かれ、脳の奥の方から手前の方にごろごろ転がってくる。冬、冬、冬、冬、冬、、、冬。22回目の冬を過ごしながら春を待つ!
p.s. 첫눈を見ました