1月14日
すっきり朝。アメリカーノにココアパウダーを入れてもらうと美味しかった。
働いたんだと思う。それなりに疲れてそれなりに楽しく。
1月15日
朝からもう一つのバイト先へ。仕事前のマクドナルドで10分くらい待たされて4分の遅刻。これ作ってますか?って聞いた。あまりにキッチンがのんびりしていたもんだからさ。
仕事は順調、難しいと思っていた同僚ともコミュニケーションが増えた。笑い合えるっていいと思う。笑われる、笑う、笑いものにするじゃなくて、笑い合う。人と人が一緒にいる理由になりうる。愚痴も聞いた。僕の失敗の発見もあった。(シークレットサンタでプレゼントを渡した相手が間違っていた!)
夜には韓国ドラマを見ながら生春巻きを。ライスペーパーを水に浸す一手間が好き。字幕を見られない合間にただの音として聞こえてくる韓国語のハッとさせられる異国感。異国的でありながらなんだか分かるぞ、分かろうとすればもっと近づけるぞ、と親近感を与えるやわらかさ。字幕は見ずとも顔や肌の色は似ているんだろうと迫ってくるような。多分に刷り込みではあるんだけど。
気が付けば2時間くらい熱中して語りあっていた。対極は同じなのだというミドルポイントで落ち合った。
1月16日
ゆっくり寝てジムへ行ってシャワーを浴びた。JJBeanで小さめのダークローストコーヒーを飲みカネコアヤノの武道館に想いを馳せながら『ねじまき鳥』を読む。この時間を待っていた。"ここに帰ってこなければならない。"(ここ、傍点つけたい﹅﹆)たとえ1時間でも。弾き語りライブ音源が配信されている。シャワーをしながら聴いていて思ったことは僕は全ての曲を口ずさむことができるということ。歌はどこへでも持っていける。例え南極、遠い国の刑務所で勾留されようが、或いは死海に浮かんでいようが、地球上どこでも空気があれば音を振るわせ歌を立ち上げることができる。ずーっとずっと僕の中のここにあるということを思い出した。
ーそれから僕はチョコレート・バナナ・ブレッドを買って店を出た。小さい粒の軽い雨は冬の灰色の空からしきりに降り続いていた。1月中旬になり街のクリスマスや新年のムードはすっかり洗い流された。その間に十分な雨が降ったのだ。バス停は多くの人が雨を避ける屋根を求めてぎゅうぎゅうだった。4本のバスが停車するそのバス停では人々が同じ方向に顔を向け今か今かと姿を現すのを待っている。運動会の徒競走を見守る親のような頭たち。チョコレート・バナナ・ブレッドをかじる。想像していたより苦くてチョコレートチップを探しながら食べた。
仕事を終えて家路を急ぐ。晩御飯がいつも楽しみだ。
突然!テレフォンショッキングの時間。やっぱり僕には信頼できる人との時間がたっぷり必要。ガストのフライドポテトくらい山盛りで。アハ体験のオンパレード