7月20日
精神的にしっくり来てる時でないと、文章なんて書こうとすら思わない。高熱から回復した後も倦怠感が抜けきらない身体の不調と、病に臥せていた間の遅れを取り戻したい心とのバランスが合わないでいる。何かしようという内実空っぽの渇いた意欲と、少し重たい頭、からだとのはぐるま。何をするにしてもやる前から楽しさが突き抜けないことが透けて見えているから、実際にやっても楽しくない。こういうときはだめなときだ。朝、入ったことのないカフェに入ろうと家を出た時から、そこのコーヒーやサンドウィッチをあまり美味しいと感じられないことがわかっていた。実際に頼んで、コーヒーを飲めば復活したての味覚はまだ完全とは言えず、フィルター交換寸前の豆で淹れたような古臭さを感じる。実際はそんなことないはずなのに。サンドウィッチもがぶがぶ3口ほど食べたところで胸の辺りにつっかえたようになって気分が悪くなった。ここのところは物を食べるリズムがわからない。味がわからなかったのもあって、いつまで噛んで、いつ飲み込み、いつ次のものを口に運ぶのかがわからない。すぐに呼吸を忘れて胸の辺りが苦しくなる。こういうときは比較的だめなときだ。
