もっとわすれる!

面白かったテレビ・YouTubeについて書きます note▷ https://note.com/131_taka

2022-01-01から1年間の記事一覧

四万円のヘッドホン

この頃は詩もメロディも潔く身体をめぐってゆきます、すみずみまで。 ユーミンが10代の頃に世に放った楽曲の数々は胸打たれるものばかりです。 『中央フリーウェイ』には都心から八王子までの道中が描かれていて、ようやく八王子に住んでいたことを誇らしく…

イチオシ芸人 Vol.1

今回は僕のイチオシ芸人を、東西の若手吉本芸人が所属するよしもと漫才劇場(大阪)と神保町よしもと漫才劇場(東京)からぱぱっと紹介します!なによりもこれを読んで(読む前に)劇場に行って色んなネタを見て欲しい。イチオシ芸人は行ったその日に見つかります…

並列という暴力

月と六ペンス、想像力と数百円。僕たちは「と」というたった一音の助詞のパワーを度々知る。想像の範疇の遥か向こう側から大気圏に突入して衝突する二つの言葉。いや、そこには衝突すら無い。どこまでも交わらない二つの言葉が平衡を保ったままである。人間…

スピッツと物理学

題名に添えるとなんだかカッコよくて何かを書かねばという気持ちに駆り立てられた。 ここ5日間風邪で朝も昼も晩も寝たっきり状態だった。解熱剤や抗生剤が効くとしばらく楽になるので薬を飲むための食事、歯磨き、溜まった洗濯物や洗い物をしてまた眠った。 …

粒だちのよい思い出

粒だちのよい旅の思い出のお話 旅程の一番最後、函館駅最後の15分について。最終日は朝から金森赤レンガ倉庫や、絶景が見晴らせる八幡坂を訪れてすっかりくたくたになったので、バスの出発時間まで喫茶店に入ることにした。函館駅から函館空港までは直通のバ…

雪景色

雪が町の至る所に固められている。街角からは時折、がりっがりっと雪かきをする音が聞こえてくる。まだ誰の足跡も付いていない、ショートケーキのクリームのように神聖な雪に足を踏み込めば、ざぐっという心地よい音を立てて身体が沈む。 この三日間、青森と…

リフレイン、それは反復という繰り返し

脳内で「リフレインが叫んでいる」状態の言葉がポツポツ。 ①不思議がられ、少し感受性の強い自分を演出できるかと期待したが、その狙いは外れた。 ②ヒトが重視しているのは相手の人間としての器の大きさや身体能力の高さではないと思うようになった。相手の…

"Today is gonna be the day that..."

雪の降った夜、ジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」を借りにレンタルビデオ屋に行くと、既に誰かに借りられていた。"チクショー"と言い捨てて代わりに「勝手にしやがれ」を借りた。お酒とポップコーンを買ってうちに帰り観た。何時に寝…

二つの映画

スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』と松居大悟監督の『ちょっと思い出しただけ』を見た。同日公開で、同じくらい楽しみだったからどちらから先に見ようかかなり悩んだけれど、この順番でよかったなと思う。 ウエストサイドス…

クレンジング

近況。今年最初の一ヶ月が今日で終わるにあたって、2022年、これはなかなかいい年になるのではないかしらんという滑り出し。1月の中頃までは自意識は例年通り濁濁しい茶色をしていたが、ある一冊の小説がこの人生まるっと20年間を受け止めてくれた。想像力。…

腹減ったーーーーー!& あーーお腹いっぱい。

空腹。身体のど真ん中にぽっかーんと大きな穴が空く。あるいはずどんと。それが空腹。全神経がその穴に集中、危うく全体吸い込まれるほどの引力にまるで力が入らない。空腹は白米を思い浮かばせる。身体全体が白米に恋焦がれる。焦燥。はやる気持ち。空腹の…

Sat,Jan 22nd②

(①の続き) 新緑色の都営新宿線に乗る。聞いたこともない駅とよく知っている駅がつながっている。 幡ヶ谷は初めて訪れた時、既に何度も訪れたことのあるような気持ちになった。目的としていなかったのに気付けば幡ヶ谷に来ている、みたいな不思議なことがそれ…

Sat,Jan 22nd①

目を開けてみたがベッドから立ち上がらないことには鳴り止まぬアラームに、ぼやけた脳でも怒りのランプがはっきり灯る。起きたときの意欲に耳を傾けよ、と自律神経について特集が組まれた雑誌で読んだので、ここのところは自然に起きぬけの意欲に耳を傾けて…

流れ星がマシンガンのように降り注ぐ夜、僕の部屋にも届くラブリーな光

今日、家の近くのカフェに入ったら、うっすらとオザケン×スカパラの「しらけちまうぜ」がかかっていた。あけましておめでとうございますを交換してすぐさま、オザケン聞くんですか?と聞いた。そしたら、お客さんでオザケン大好きな大学生がいて、プレイリス…

3つ

①向いていることに気付きたい、それと、嘘も過剰も気兼ねなく話せる友達を増やしたい。佐藤と若林の3600聞いていて思ったけど、人運、そこそこ低し。それはお前の自尊心が高いせいで、他人にあけすけに否定されることを極度に恐れ心閉ざしているからだろ、と…

話し方にタッチのようなものがあるとするならば

友達が、僕の知らない"誰か"について話をしてくれる時、登場人物の語り方には統一感があるように感じる。友達によってその特徴は様々である。漫画家の絵が目のタッチで見分けられるような、あれに似た統一感を感じる。 例えばある友達が僕の知らない誰かにつ…

心斎橋の音階

kolorを買った。思えばいつも一人でおる時に買ってる。今日はマフラー(一目ぼれ)とパンツ(念願!)を買った。会計のとき糸のほつれ、というかポリエステル特有のなんかに引っかかってぴんっと生地が隆起するやつが目に入った。こんなん見んかったらやったー!…

ikitsuke

行きつけのお店を作ろう、みたいなコピーが仮に雑誌の表紙にでかでかと載ったらば、みんなの行きつけを僕の行きつけにするのは"行きつけ"としてどうなんだ、とありもしない行きつけの品格を気にしてしまうと思う。 僕には行きつけのお店はそう多く無くて、店…

住めば都論争/生まれ落ちるという事件

はっきり言うておきます、ド表明。「住めば都」という言葉、これを盲信してはいけません、と。僕は東京に、もうすぐで丸3年になりますほどに住みましたが、まるっきりです。「住めども田舎」もあるわけです。大阪・天王寺に15年住んでから東京の多摩へ出て行…